小室圭さんで話題の米ロースクール コロナと共存する米国留学生のリアルとは?

こんにちは。リッキー徳永(@ricky7co)です。

新型コロナウイルスの影響で変化した学生生活。主要校の方針、推奨される勉強方法、今後のコロナ対策についてだいぶ分かってきました。

小室圭さんで話題の米ロースクール コロナと共存する米国留学生のリアルとは?

小室さんが通うフォーダム大は他大学と同様、現在は夏休み期間中です。8月から開始される新学期に備え、方針が発表されました。

フォーダム大学

  • 秋学期からはキャンパスを再開予定。
  • 授業はオンラインと対面式の両方を用意。
  • 教室に一度に入れる人数を制限。
  • 開催する講義は従来通りとし、成績の評価方法も従来通り。
  • オンラインでの講義を充実させるため、教授陣の質の向上も担保。
  • 安全を考慮し、対面による対応は11月末までとし、その後の授業とテストはオンラインに。

ニューヨーク大学

  • 大学として「柔軟性」を重視。
  • 変化に対応し、学生と講師の困難を解決することを優先。
  • 授業形式は対面、オンライン、混合を想定。
  • ビザの遅れ、渡航制限、隔離の必要性に対応するため、対面式を含めた全ての授業をオンライン対応。

ハーバード大学

  • あらゆる状況と安全を考慮した結果、ロースクールについてはキャンパスの再開はせず。
  • 新学期はオンラインのみで実施。
  • 対面とオンラインの混合形式はデメリットが多いと判断。

このように段階的にキャンパスを再開する学校がある一方、オンラインのみという決断をする学校もあり、学生としては厳しい状況が続きそうです。

勉強方法


多くのロースクールでは、オンライン対応としてZoomを使用しています。

テレワークにより効率的になる会社の業務と違い、ロースクールがオンライン教育を実施する理由はコロナ対策がすべてです。

リアルの場での学生と教授とのやりとりがなくなるだけではなく、学生同士の交流や情報交換が制限されることは大きな痛手でしょう。

Zoomのブレイクアウトルーム機能を利用して少人数に分割することにより、密度の濃い体験ができるように配慮することも大切です。

推奨される方法として挙げられるものは以下です。
・協力し合い、講義のフィードバックを共有する。友人と講義ノートを共有するのも良いでしょう。
・共有ページに質問を投稿する。他の学生もこれを見て学ぶことができます。
・教授・クラスメイトと連絡を取り合う。バーチャルによるスタディ・グループも効果的です。
・問題点を見つけたら、すぐに学校・教授に連絡・提案する。学生一人一人の声が課題解決につながります。

図書館の利用ができないことによる影響も大きいです。

ですので、自宅で集中して勉強できないと不利になります。

アメリカでは学生の一人暮らしは一般的ではなく、数人の学生をルームメイトとして部屋をシェアするか、両親の自宅から通学するかになります。

試験勉強に備えるためにも、快適かつ健康的に長時間勉強できる環境は最優先と言えるでしょう。

さらにオンラインの検索ツールも大切です。

図書館の利用が制限されるなか、文献の検索もテクノロジーに頼ることになります。

幸いアメリカは大手データベース閲覧サービスが充実しています。このように、自宅にいながら必要な情報にアクセスする術を習得する価値は大きいでしょう。

今後のコロナ対策


これから新学期を迎える1年生が気になることは、成績の評価方法でしょう。

従来であればロースクールの成績はA, B, Cのように相対評価です。

授業がオンラインになることによって、成績が合格、不合格という形式になることもあります。

合格であれば単位が取得できますが、それだけでは優秀な学業を修めたことをアピールすることができません。

就職の際は、1年生の必修科目の成績が重視されます。よって、成績以外でも、ロー・レビュー編集委員になるなど、多面的な活躍がより求められるでしょう。

2年生、3年生は就職のことで頭がいっぱいです。法律事務所がテレワークになり、予定していたインターンが取りやめになることも多いようです。

就職活動自体もいままでのようにはいかないため、オンラインでの対応です。在学中にネットワークを築いて、他の学生との差別化を図ることが重要でしょう。

まとめ

以上のように、米ロースクール生としてコロナと共存するということは、卒業後のキャリアも視野に入れていかに学生生活を送るかということなのかもしれません。

制約が多く不自由な環境でも結果を残して一目置かれる学生は、引く手数多な存在になるでしょう。

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