こんにちは。リッキー徳永(@ricky7co)です。
米ロースクール奨学金。主要な学校における給付条件はどうなっているのでしょうか?
小室圭さんで話題の米ロースクール奨学金。高額と言われている授業料を免除してもらうことは一般的なのでしょうか?
アメリカの主要なロースクール(JD課程)の奨学金の基準をもとに見ていきます。
小室圭さんで話題の米ロースクール奨学金【授業料を免除してもらう方法】
まず奨学金の種類ですが、奨学金は各ロースクールによって方針や給付条件が異なり、日本人のように留学生でも利用できる奨学金があります。
アメリカで奨学金と言えば通常は「給付型」となり、返済不要です。
この「給付型」奨学金は、「メリット型奨学金」という学業成績や秀でたリーダーシップや特技などを考慮して与えらるものと、「ニード型奨学金」という経済的必要性を考慮して与えられるものがあります。
以下の通りロースクールによってその扱いは異なり、多くの学校でどちらかまたはその両方を給付しています。
奨学金の給付条件と基準
それでは実際に、主要な米ロースクールの奨学金給付状況を見ていきましょう。
1.ニューヨーク大学(NYU)ロースクール
NYUはニューヨークのマンハッタンにキャンパスを構える、全米屈指のトップ校です。
同校には年間授業料約690万円の一部または全額が免除になる返済不要の奨学金があります。対象は在学中の学生及び入学予定者です。
奨学金の給付は一括ではなく各学期ごとに均等に割り振られます。もしロースクール2年目終了時の夏休み中に、インターンなどで約158万円以上の収入がある場合、3年目の奨学金が40%減額されることがあります。
奨学金の条件として事前のオンライン申請にて、財政状況等を開示する必要があります。開示内容として主に両親の収入と資産状況を提出しなければいけません。
NYといえば住居費が高いことで有名です。奨学金を得ていても学生たちはルームメイト数人で賃貸物件に住み、家賃をできるだけ抑えています。
2.デューク大学ロースクール
デューク大学はノース・カロライナ州のエリート校。「リサーチ・トライアングル」という学術都市に位置し、恵まれた環境で勉强ができ物価も安いです。
広大なアメリカでは、地域によって物価がかなり違うため、留学先を決める時には物価を考慮することは大切です。なぜなら、奨学金は授業料しか給付されないため、家賃や食費などの生活費は自分で賄わなければいけないからです。
同校ではメリット型とニード型両方の奨学金が用意されていて、年間授業料約690万円の一部または全額が免除になる返済不要の奨学金があります。
メリット型は卓越したリーダーシップと成績が必須で、面接試験があります。このメリット型は財政状況を開示する必要がありませんがハードルはかなり高く、毎年わずか4〜8人しか獲得できません。
3.イェール大学ロースクール
大統領やノーベル賞受賞者を数多く排出している最高峰とされているイェール大学。
同校ではニード型奨学金のみで、年間授業料約670万円の一部または全額が免除になる返済不要の奨学金があります。
審査の際に詳細な財政状況を開示する必要があり、学生本人と家族による負担および教育ローンも組み合わせることが要求されます。例えば両親の収入に応じて細かい負担額が算出され、それをもとに給付額が決まります。
審査は細かく、各種証明書類を提出しなければいけませんが、それは経済的理由で教育を諦めてほしくないという大学の理念があるからなのです。
まとめ
このように米ロースクールには多くの種類の奨学金が用意されています。奨学金の制度を正しく理解して上手に利用し、学業に専念できるのが米ロースクールの良さとも言えるでしょう。
以上、奨学金についてでした。
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