こんにちは、リッキー徳永です。
米国弁護士資格は難関な資格の一つです。それでも挑戦する日本人は増加していて、その可能性は無限大。
そんな米国弁護士資格を日本人が取るには、方法は一つではありません。
人によってバックグラウンドや目的は違うので、ベストな方法を見つけることが大切だと思います。
ロースクール
まずはロースクールから。ここで法律を勉強して卒業しないと、司法試験を受けることができません。
アメリカのロースクールは全米にたくさんあり、プログラムも様々。
それぞれのロースクールによって得意分野も異なったり、教授のタイプ結構ちがいます。
ランキング上位になる学校は、入学するだけでもかなり難関。統一テストはないので、高校の成績や願書とともに提出するエッセイをもとに審査されます。
アメリカは国土がとても広いので、ロースクール生活をどこで過ごしたいかも重要。
気候が温暖でカジュアルな西海岸、伝統的で教育レベルも高い東海岸、勉強する環境がすばらしい南部など。
日本では想像つかないほどそれぞれ地域の特色があります。
僕はルイジアナ州ニューオリンズのロースクールでした。
アメリカ南部なので、一年中温暖でかなり蒸し暑く、住んでいる人は穏やか。
物価も全米で最も安く、学生にとっては住みやすい場所になるわけです。
アメリカのロースクールは、3年課程のJDプログラムが一般的です。
1年目に民法、刑法、憲法などの基本的な法律を学び、2,3年目になると専門分野を選ぶことができうようになります。
もし日本で法学部やロースクールを出ている場合は、実は3年費やすことなく司法試験受験資格を得ることができます。
それはLLMプログラムという、JDよりも一つ上のプログラム。
2セメスターなので、実質9ヶ月ほどで卒業できます。
僕は日本で法学部を出ていたので、このLLMプログラムに進みました。
また、授業も選択しやすく、自分が求める勉強をすることができます。
注意が必要なのは、司法試験を受けるためには民法や憲法などの一定の要件があるため、それらを満たすように授業を決めなければいけません。
司法試験
司法試験はどこの州を受けるか、自分で決定します。
僕はルイジアナ州ニューオリンズのTulane Law Schoolに行きましたが、ロースクールの所在地と司法試験の州は基本的に関係ありません。
実際に、ニューヨークやカリフォルニアなどのメジャーな州は、アメリカ全土から受験者が来ています。
州ごとに受験資格が異なるので、事前に調べる必要がありますが、主にニューヨークは外国人にも人気です。
理由はいろいろありますが、JDを出ていなくてもLLMを出ていれば受験できる、就職のチャンスが多いなどです。
僕の周りの外国人は、ほとんどの人がニューヨークの試験を受けていました。
司法試験は二日間にわなって行われますが、会場はなんとただのひろーいアリーナです。
そこに大量のデスクと椅子がセットされていて、一斉に試験を受けます。異様な雰囲気の中、試験を受けたのはいい思い出です。
JDを卒業したら全米どこの州の司法試験でも受験できますが、LLMだけですと受験できる州は限られます。
まとめ
米国弁護士資格といっても、どこの州の資格をとるか、ロースクールはどこにいくかなど、選択肢は一つではありません。
最近注目されている資格ですし、今後はもっと評価されるものになるでしょう。
僕の場合はルイジアナ州でLLM、ニューヨーク州弁護士資格を取りました。
自分にとって最善の選択をしたと思っています。
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