米国弁護士というと、数が多くて、司法試験も難しくないと言われますが、実際どうなのでしょうか。
僕の経験も踏まえて書こうと思います。
アメリカの弁護士数
アメリカの弁護士数は、日本に比べて圧倒的に多いです。
日本の弁護士人口は、弁護士白書2017年版(日本弁護士連合会)によると、2017年3月31日現在、38,980人。
アメリカは、American Bar Associationによると、2018年5月現在、1,338,678人。
もちろんアメリカの人口そのものが多いですし、文化も法制度も違うので一概に比べることはできません。
日本では司法試験の合格率を増やして弁護士数を増やすと、質が低下するなどということをよく言う人がいます。
アメリカではそのような話はまったく聞きません。弁護士人口は増え続けますが、弁護士という資格は特別なものと考えられていますし、誇りを持って仕事をしています。
アメリカでは州ごとに法律が異なり、弁護士資格も州単位。また、弁護士の活躍の場も幅広いのです。
弁護士だから弁護の業務だけという概念はありません。ビジネス、教育、芸術、政治、あらゆる場で弁護士資格保持者が活躍しているのがアメリカです。
アメリカ司法試験は受かりやすいのか
アメリカの司法試験も州ごとに行われます。
一般的に、日本の司法試験の合格率よりも高いです。だからといって日本人が受かりやすいということにはなりません。
まずロースクール留学をして、すべて英語の司法試験にパスする必要があります。
アメリカ人でさえ、司法試験のために必死で勉強していますし、難関な試験の一つと位置づけられています。
まとめ
アメリカは、弁護士になる目的や理由、活躍の仕方も多種多様です。一概に、試験に受かりやすいとか、弁護士人口が多すぎるなどという話をする人はアメリカにはいないのです。
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